【現代文】選択問題攻略のカギ
みなさん、こんにちは!
個別指導エミオンです。
突然ですが、
現代文の選択問題で、2つまでは絞れるけど、最後の最後で間違えてしまった、、、
という経験はありませんか???
これ、漢字や語句をある程度習得して、なんとなく国語の点数の取り方がわかってきたかなぁ、、、といった生徒さんから聞くよくある悩みの一つなのです。
現代文の選択問題って、当然どれかの選択肢が答えなわけですから、記述問題なんかと違って、点数がとりやすいのでは?と思ってしまいがちですが、実際は作問者が練りに練った誤った選択肢に誘導されてしまうことも多いものです。
作問者の罠をくぐりぬけ、正解にたどり着くためには、まず、作問者がどのように選択肢を作っているのかを知るところから始めなければなりません。
適当に並べられているような選択肢にも、ある一定のルールがあるのです。
一度、作問者の気持ちになって考えてみましょう。
ここでは仮に、「ア」~「エ」まで、4つの選択肢があるとします。
この時、「エ」が答えということにしたい場合、「ア」「イ」「ウ」には、誤りを入れていかなければなりませんね。
今回は、難易度的には「ア」が易しい、「イ」が標準、「ウ」がやや難の選択肢にしようと思います。
もちろん、実際の設問は順番などもバラバラ、難易度もバラバラなわけですが、今回はわかりやすくするためにこのように設定しています。
まず、選択肢「ア」(易しい)
これは、大半の人が消去できる選択肢にしたいわけです。
ということで、「ア」の選択肢には、本文の内容と異なっている文章を入れます。
例えば、本文中では、「A君はやさしい」と書かれているところ、選択肢「ア」には、「A君は意地悪だ」と入れるのです。
まぁ、とても単純ですね。
この選択肢には、しっかり文章が読めている人は、ひっかかることはありません。
逆に、こういった選択肢を選んでしまうのであれば、文章の読み方の根本から改善していかなければいけません。
次に、選択肢「イ」(標準)
この選択肢には、本文の内容を拡大しすぎている文章をいれます。
例えば、本文中では、「Aくんは、やさしい」と書かれているところ、選択肢「イ」では、「Aくんは、クラスの中で一番やさしい」と入れる、といった具合です。
「Aくんは、やさしい」という点では正解なので、焦っていたりすると選んでしまいがちなのがこの選択肢。
ただ、ある程度学習が進んでくると、違和感を感じることができ、消去することができるようになります。
塾なんかでも、「必ず」や「絶対」といった語句の入った選択肢は誤りの可能性が高い、と教えられた人もいるのではないでしょうか。
そして、最後に一番ややこしい選択肢「ウ」(やや難)
普段選択問題は、消去法でやっている人も多いと思いますが、消去法では消しずらい選択肢です。
つまり、本文内容と照らし合わせても、間違っているところがない選択肢ということ。
「えっ、そんなんだったら正解でしょう」
と思うかもしれませんが、これは、「本文の内容にはあっているけれど、問いからズレている」選択肢なのです。
わかりやすい例を上げてみましょう。
【問:AくんはBくんをひどく殴りました。なぜでしょう?】という問いがあるとします。
先ほどまでの例と同じように、本文に「A君は、やさしい」ということが書かれていた場合、
「ウ」:「A君は、やさしいから」
という風に選択肢を作るのです。
この選択肢に、本文の内容との相違はありません。
だって、本文にはしっかり「A君は、やさしい」と書かれているわけですから。
しかし、やさしいから殴った、では話がつながらないのです。
今回の例は説明の為に、わざと分かりやすくしていますので、すぐに間違いに気づくことができると思いますが、実際の問題ではより巧妙に選択肢がつくられていますので、悩むことが多くなるはずです。
この、「問いからのズレ」を見抜くことこそが、選択問題攻略の鍵なのです。
ただ、残念ながら、この選択肢をすぐに消す方法はありません。
「慣れてきたら、どれが答えかすぐにわかるようになる!」なんてこともないのではないかと思います。
そういった類の書籍は数多く売られている気がしますが、個人的には、どれも眉唾物のような気がしています。
結局、筋トレのようにコツコツ努力して、土台を固めていくしかないのです。
では、最後の最後で迷ったときに、有効な方法はないのか?
ここで、正解にたどり着くコツは、ズバリ「選択肢の比較」なのです。
2つの選択肢で、「全く違いがない」というのは、ありえないはずです。
答えを導き出せませんから。
ただ、最後に残った2つの選択肢は、本文の内容からも大きくずれていないでしょうし、似たような内容になっていることも多い。
そこで、問いに一番正確に答えているものを精査して、選ぶのです。
問題によく「もっとも正しいものを選べ」などと書かれていることがありますが、これは、「2つくらい正解になりそうなものはあるけど、どちらかというとこちらの方が正しいと思うものを選んでね」ということなのです。
例えば、「A君は、どのような気持ちで何をしたのですか」という設問の場合、
①「腹立たしい気持ちで、柱を蹴った」
②「何回も、柱を蹴った」
の2つだと、①のほうがより正確に答えています。
様々な選択問題が存在しますが、結局のところ、こういう丁寧な作業が必要になるのです。
何度も繰り返しますが、「必殺法」なるものは存在しません。
もちろん、難易度の高くない問題であれば、消去法だけで正解にたどり着けることもあるでしょう。
ですが、レベルの高い問題はそうはいきません。
今までの経験・知識をフル稼働して、より正解に近い方を選ばなければならないのです。
読書が大切といわれるのもこういうところでしょう。
よって、一朝一夕に能力はあがりません。
ですが、何度も何度も読解問題にチャレンジすることで、着実に力はついていきます。
一喜一憂することなく、諦めず、前に進んでいきましょう。

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