偏差値って結局何なの???
皆さん、こんにちは!
個別指導エミオンです。
前回「模試」の重要性についてお話ししましたので、今回は、「偏差値」をテーマとしてお話していきたいと思います。
なお、今回の記事では、「偏差値」とは、「学力偏差値」を指すものとします。
皆さんの中で、偏差値について正確に把握している人はどのくらいでしょうか。
なんとなく、
模試とかを受けると判るもので、志望校選定に使うもの
ということは、多くの人が分かっているかもしれませんね。
「○○高校の偏差値は、○○で~、」みたいな会話もあるでしょう。
今回は、それだけでなく、偏差値について少し掘り下げて考えてみましょう。
個人個人によって偏差値はもちろん違いますが、30~75くらいには収まるのではないでしょうか。
でも実は、偏差値は、100を超えたり、-になったりもする可能性も、理論的にはありえるんです。
偏差値とは
そもそも偏差値は大昔からあったわけではありません。
昭和50年頃から導入された評価基準で、自分の学力を正確に、客観的に把握するために使われ始めました。
なぜなら、テストの点数って、非常にあいまいなものだからです。
例えば、E君が、1学期中間で80点だったとしましょう。
次の1学期期末で70点だったら、どういう評価になるでしょうか。
「点数が下がってるじゃないの!!!」と、怒られてしまうかもしれません。
でも、平均点が下がっている場合、成績が下がっているとは言い切れませんよね?
そこで、便利なのが、「偏差値」なんです。
偏差値は、テストの点数にかかわらず、自分がある集団(ここではクラス)のどの立ち位置にいるかがわかる便利なものなのです。
ちなみに、日本以外の海外では、あまり偏差値が使われていないんだとか。
では、偏差値とはなにか。
それを説明する前に、まず「偏差」というものについて理解しなければなりません。
もうすでに勉強をしていて理解している人もいるかもしれませんが、「偏差」とは、簡単に言うと「数値と平均値との差」のことです。
つまり、「偏差値」とは、おおざっぱに言うと、「あなたは、平均からこれぐらい離れていますよ」ということを示してくれる数値なのです。
だから、大前提として、平均点とまったく同じ点数を取ると、偏差値は「50」ちょうどになります。
これは、とっても大事なことです。
偏差値が50くらいの成績は、大体真ん中ってことがわかりますね。
ちなみに、偏差値別の%はこのくらいです。
偏差値70→上位2%
偏差値60→上位16%
偏差値50→上位50%
偏差値40→上位84%
偏差値30→上位98%
冒頭で言っていた、偏差値100の場合は、約350万人に1人の確率だそうです。
そうそう起きるものではありませんが、
①自分の得点が極めて高い
②平均点が極めて低い
③自分だけが圧倒的に高く、他の人は平均点付近
という条件がそろった際には、可能性はあると思います。
偏差値の算出方法
偏差値の意味が分かったところで、偏差値の出し方を見てみましょう。
でも、ここで注意点です。
これは、あくまで「偏差値」ってこういうものだよ、とわかってもらうために記載しています。
自分のテストの点数から自分自身で偏差値を導き出すことは、かなり難しい作業です。
間違った成績を導き出してしまう可能性もありますので、やめておく方が無難です。
では、計算式をみてみましょう。
偏差値=(自分の点数−平均点)÷標準偏差×10+50
難しいですね。。。
「標準偏差」という耳慣れない言葉が出てきました。
それ以外は、特に複雑なものではなさそうですね。
では、「標準偏差」とは何か。
詳しい説明をしてしまうと、とっても複雑な話になってしまうので、省略しますが、簡単に言うと「データのバラつきをあらわした値」なんです。
「バラつき」ってなんでしょう?
例えば、AクラスとBクラスの平均点がどちらも70点だった場合、平均点だけでは、AクラスとBクラスの違いは判りません。
でも、Aクラスは、とても点数が良い生徒(100点の生徒がたくさん)と点数が悪い生徒(0点の生徒もたくさん)いるのに対して、Bクラスはクラス全員が70点ぴったりだったとするとどうでしょうか。
印象は全然違うのではないでしょうか。これが、「バラつき」です。
このバラつきを、わかりやすくあらわしたのが、「標準偏差」だと考えてもらえるとよいと思います。
実際の計算方法は、専門用語がたくさんでてきますので、こちらには記載しません。
興味がある方は、統計学の本などを見てもらえるとよいかと思います。
偏差値は、活用しよう!でも、、、、
ここまで見てきたように、「偏差値」は、テストの難易度に関わらず、自分の成績の位置を客観的に知ることができる便利な指標です。
ですが、「偏差値」という数値は、あくまでも目安にすぎません。
「偏差値」とは、自分と同じテストを受けた集団における成績の位置をしめすものですので、どのような模試を受けるかによっても変わってくるのです。
また、受験人数が多ければ多いほど信頼度は高くなります
つまり、「受験者数」と「模試ごとの受験者層」を理解しておく必要があるのです。
加えて、偏差値は現在の自分の位置を示すもので、受験期にどの位置にいることができるかを示すものでは全くありません。
現状は志望校に全く届かなくとも、憂慮する必要はありません。
直前の模試の成績がE判定でも、合格を勝ち取ってくれた例は、数多とあります。
すべては、今からの自分自身の努力にかかっているのです。
偏差値という一つの指標だけにとらわれるのではなく、自分の行きたい学校に合格するために今からどのように努力をするのか、そこが最も重要です。
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